This Week in Crypto

第2四半期の最後の月に入り、市場は流動的でありながら、将来に対する楽観的な見方もされています。今週はNFTに関する話題が多く、良くも悪くも注目すべき展開がありました。

Highlights:

●     アメリカのレストランチェーンChipotleは、Flexaとの提携により、アメリカの店舗で仮想通貨による決済を開始。

●     BinanceはNFTを販売することで、The  Weekndのweb3を取り入れたワールドツアーのスポンサーに。

●     Bored Ape Yacht ClubとCryptoPunksのオーナーであるYuga LabsはDiscordのハッキングにより200ETH相当のNFT盗難被害。

●     アンディ・ウォーホルの「Portraits of the Artists 1.7」がNFT化。1トークン55ドル、961分割され権利を保有可能に。

●     英領バミューダ諸島は、包括的な規制の枠組みを実施し、仮想通貨関連企業の誘致を計画。

This Week in Crypto

米レストランチェーンChipotle、米国店舗で仮想通貨を支払いが可能に

アメリカのファストカジュアルレストランチェーンのChipotleは、デジタル決済プラットフォームFlexaとの提携により、国内店舗での支払いに仮想通貨を使用できるようになりました。Chipotleでの仮想通貨利用はGeminiまたはSPEDNアプリでの決済となります。またも仮想通貨を導入する大手企業が現れたことで、業界にとっては追い風となるでしょう。

Flexaは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)に対応しています。

米国では仮想通貨での決済を始める企業やレストランが増えており、今後一般消費者の間での仮想通貨の利用が爆発的に増える可能性があります。

The Weeknd、BinanceがNFTのリリースでワールドツアーを支援

Image source: The Weeknd’s Twitter

カナダのシンガーソングライターThe WeekndがまもなくWeb3を取り入れたワールドツアーを開始する予定です。BinanceはHXOUSEと協力してNFTコレクションの発売で彼を支援する予定で、「After Hours Til Dawn」と名付けられたこの新しいツアーは、web3を取り入れた初の試みです。

ファンはバーチャルチケットを購入することで限定NFTを入手でき、ユニークな体験 を楽しむことができます。The WeekndとBinanceのコラボレーションによるNFTの売上の5%は、XOヒューマニタリアンファンドに寄付される予定です。

Yuga LabsのDiscordサーバーハッキングにより200ETH相当のNFTが盗難被害

NFTのトップ企業であるYuga LabsのDiscordサーバーがハッキングされ、200ETH相当のNFT(約36万ドル)が盗まれました。クラッカーはコミュニティ・マネージャーのBoris Vagnerのアカウントをハッキングし、BAYC(Bored Ape Yacht Club)とOtherside(同社のメタバースプロジェクト)に関連するフィッシング・リンクを投稿しました。

Yuga Labsがこのような攻撃を受けたのは、今回が初めてではありません。有名なNFT企業が新たなプロジェクトを立ち上げると、投資家を食い物にする詐欺師も湧いてきます。メタバースへの関心が高まる中、Yuga Labs社や他のNFT企業はセキュリティに注力する必要があるでしょう。

アンディ・ウォーホルの作品がNFTに

アンディ・ウォーホルは生前から先駆的な作品で知られていましたが、死後もその存在感は衰えることはありません。1967年に制作された「Portraits of the Artists 1.7」と題された作品がNFTとして販売されています。この作品は、961個のNFTとして販売され、それぞれ55ドルの価値がついており、合計約53,000ドルとなっています。

NFTを購入した人は、世界に200枚しかない実際の作品の一部を所有することになります。アンディ・ウォーホルの作品は過去にも何度かNFT化されており、オークションハウスのクリスティーズでも販売されたことがあります。

英国領バミューダ、仮想通貨企業に友好的な規制を導入

英国領バミューダは、デジタル資産規制の枠組みで仮想通貨関連企業を呼び込もうとしています。経済労働大臣のJason Haywardは、Wall Street Journalの取材に応じ、最近の市場の暴落に触れ、この暴落でのバミューダの制作は揺らぐものではないと語りました。

仮想通貨取引所などの関連企業は依然として引き続きコンプライアンス基準を遵守する必要があり、バミューダはAML(アンチマネーロンダリング)基準の強化に取り組んでいるようです。継続的なクリプトフレンドリーな取り組みにより、同国が次のブロックチェーンのハブになることは遠い未来ではないかもしれません。

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