This Week in Crypto

今週の仮想通貨は、市場が数年ぶりの水準まで大きく後退し、投資家を落胆させています。その他、イーロン・マスクに対しての訴訟、Meta社が香港でのメタバース体験実施などのニュースをお伝えします。

Highlights:

●      この1週間、市場は大きな打撃を受け、軒並み価格が大きく下落。ビットコインは一時2万ドルを割り込んだ。現在は若干の反発。

●     セルシウス・ネットワークは、厳しい状況を乗り切るため、財務リストラを検討中。同社は破産専門家とシティバンクをアドバイザーとして迎え入れた。

●     イーロン・マスク氏とテスラ社、スペースX社に対して2580億ドルの訴訟。この訴訟では、全く価値のないドージコインをあたかも価値のあるもののように宣伝したと主張している。

●     クリスティーズのNFT幹部が、Yuga LabsのCryptoPunksのブランドリードになり、オークションハウスを離れる予定。

●     Meta社は、香港のカフェ、学校、芸術施設でメタバース体験を企画する予定。同社は、メタバースが日々の生活の中でどのような役割を果たすことができるかを紹介したいと考えている。

This Week in Crypto

ビットコインは2万ドル前後で苦戦

BTC Price: TradingView

ビットコインがスランプに陥っています。現在2万ドル前後を推移し、イーサリアムは1,100ドル前後に位置しています。過去最高値から大幅に下落していますが、仮想通貨信者はこのアセットクラスを見捨てることはないでしょう。

この状況では、多くの仮想通貨プロジェクトは苦境に立たされており、清算に追い込まれるプロジェクトも出てくるでしょう。その場合、規制当局が介入することになり、業界への新たな措置を講じる可能性があります。これは短期的には悪い影響を与えますが、長期的には、多くのチェック・調整によって業界の地盤を固めることになるでしょう。

セルシウス・ネットワークが財務リストラを実施

ここ最近の暴落に最も影響を受けたプロジェクトの一つがセルシウスネットワークです。同プロジェクトは、イレギュラー続きで、現在も引き出しを一時停止しています。この状況に対処するために専門家を新たに招聘し、財務リストラを進めています。

現在シティグループをもアドバイザーとして迎え入れ、解決策を探っていますが、依然として具体的なアウトラインはまだ示されていません。

同じように苦境に立たされているプロジェクトも今後明るみになってくるでしょう。

イーロンマスク氏に対し2580億ドルの訴訟

イーロンマスク氏は度々論争の渦中にいますが、仮想通貨業界においても大きな台風の目となっています。先日ドージコインの投資家らがマスク氏個人、Tesla社、SpaceX社に対して2580億ドルの集団訴訟を起こしました。

投資家のキース・ジョンソン氏は訴状の中で、マスク氏と両社が 「全く価値のないドージコインが正当な投資だ」と主張したと書かれています。同氏は860億ドルの損害賠償と1720億ドルの追加損害賠償、そしてマスク氏と両企業によるドージコインのプロモーションの停止を求めています。しかし、マスク氏はドージコインの支援を続けるとしています。

クリスティーズNFTの幹部がCryptoPunksを率いる

オークションハウスChristie’s NFTのスペシャリストNoah Davis氏は、Yuga LabsのCryptoPunksのブランドリードのポジションに就任することを明らかにしました。同氏は、過去にBeepleのEverydaysの販売に携わっており、The First 5000 Days NFTは6900万ドルで売却されています。

同氏はまた、CryptoPunksの運営方法を改革し、CryptoPunksホルダーと目線を合わせると述べました。同時に、NFT NYCのイベントで、CryptoPunksのオーナーを招いて、NFTコレクションの将来について話そうと呼びかけました。

Metaが香港でメタバース体験を実施

Meta社が香港の学校、カフェ、アート施設などでVRやARの体験を実施する予定です。その目的は、メタバース体験のテストと、この斬新な技術が日常生活にどのような影響を与えるかを紹介することにあります。同社はリアルな体験を提供したいと考えており、次々と施策を打ち出しています。

この取り組みではNFTを取り入れており、現地のクリエイターと協力し、彼らの作品をインスタグラムで共有できるようにする予定です。メタバースファーストを標榜するMetaにとって、このような取り組みは今後も次々と出てくるでしょう。

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