市場は値動きとポジティブな展開があり、持ち直しているように見えます。インドがデジタルルピーの戦略を発表、TerraのエコシステムはLuna 2.0での再起動を試みています。
Highlights:
● インドはデジタルルピーの中央銀行デジタル通貨(CBDC)を、概念実証から段階的にリリースする予定。
● Tetherはメキシコのペソに担保された新しいステーブルコインを開始。
● JPモルガンは、ビットコインには大きなアップサイドがあり、38%過小評価されていると発表。
● テラ・エコシステムのネットワーク再生への取り組みが、LUNA 2.0の立ち上げで開始。
● 投資家ティムドレイパー氏は、女性が巨大な強気市場を牽引し、小売店での採用とともに、ビットコインの価値を25万ドル以上に押し上げる可能性があると発言。
This Week in Crypto
インド、デジタルルピーを段階的に導入へ
仮想通貨におけるインドの関心は、現時点では主にデジタルルピー中央銀行デジタル通貨(CBDC)と税制に限られています。現在、インド準備銀行がデジタルルピーを段階的に導入する予定であると発言するなど、その点で何らかの進展があるように見えます。
中央銀行はデジタルルピーを概念実証、試験運用を経て、正式な発売日を最終決定する予定です。中央銀行はこの立ち上げを来年度の優先事項とし、Nirmala Sitharaman(ナーマラ・シサラマン)財務大臣も今年中にデジタルルピーを立ち上げる可能性があると発言しています。いずれにせよ、インドは自国の法定通貨にこの技術を活用することに熱心であり、仮想通貨市場にさらなる規制を導入する前に、世界的なコンセンサスを待っているところです。
Tether社、メキシコで新しいステーブルコインをローンチ
.Tether社はメキシコで新しいステーブルコインをローンチしました。今回はイーサリアムブロックチェーン上のペソ担保のステーブルコインです。MXN₮₊ステーブルコインは、仮想通貨に感心の高いこの地域で発売される4番目のステーブルコインとなります。
Tether社の最高技術責任者(CTO)であるPaolo Ardoino氏は、ラテンアメリカで仮想通貨の利用が顕著に増加しており、同社はその需要に応えたいと述べています。Ardoino氏は、資産の回復力を強調しましたが、これはUSTの暴落に言及したものであった可能性があります。
JPモルガンはビットコインには大きなアップサイドがあると指摘
JPモルガン・チェースがビットコインについて肯定的なことを言うのは滅多にないことですが、同社は徐々にウォーミングアップしているようです。この投資銀行はリサーチノートの中で、この資産には大きなアップサイドがあり、ビットコインは28%も過小評価されていると述べています。JPモルガンのリサーチノートによると、この場合の価格は38,000ドルになる模様です。
同行の顧客は非常に興味を持っており、そのため、仮想通貨サービスの拡大に取り組んでいます。しかし、CEOのジェイミー・ダイモン氏はビットコインに好意的ではないため、この発表は注目に値します。また、同社のアナリストは、長期的にはイーサリアムがビットコインを上回るだろうと考えており、今後も同行の発言に注目です。
Luna 2.0は険しいスタートを切る

LUNA price: CoinMarketCap
Terraform Labsは不安定な状況から脱却するために、Luna 2.0を立ち上げましたが、この取り組みは非常に険しいスタートを切っています。エアドロップでLUNAトークンを受け取った多くの人が売却したことで新しいLUNAトークンは70%近くも暴落しました。投資家は、現在Luna Classic (以前のLuna)の大暴落によって経験した多額の損失の一部を取り戻そうとしているのかもしれません。
Luna 2.0が、クラッシュが起こる前のLunaの立ち位置を取り戻すことができるかどうかは、まだわかりません。投資家は、LUNA開発者が過去の教訓を学んでいることを期待しています。
ティム・ドレイパー、女性が強気市場への火付け役となることを示唆
投資家ティム・ドレイパー氏は、ビットコインが成長する余地はまだたくさん残っていると考えており、今週は女性が強気市場への鍵であると発言しました。ドレイパー氏はYouTubeの番組で「小売店のオーナーがビットコインを取引に受け入れ始めると、すべての女性がビットコインの財布を持ち、ビットコインで物を買うようになり、その結果ビットコインの価格は25万ドル以上に押し上げるだろう」と述べました。
女性は男性に比べてビットコインや仮想通貨の利用が著しく遅れていますが、その特性は急速に変わりつつあるようです。